「ブックオフ巡り」は最高の趣味です。
「ブックオフ巡り」とは、近隣のブックオフを複数軒、回ること。
私の場合、週一度のペースで3軒をぐるぐると回っています。
あなたも、人生に悩んだときや寂しいとき、「ブックオフ巡り」をしてみませんか?
この記事では、「ブックオフ巡り」は最高の趣味、その3つの理由をご紹介します。
参考:「ブックオフ巡り」が好きな方の記事
意識朦朧とするまで巡る?
とみさわ 馬場さんは、ブックオフ巡りで日本半周旅行をしたことがあるそうですね。……皆さんブックオフ巡りをするとき、1日に何軒くらい回れますか?
馬場 その旅行のときは最高で15軒くらいでした。平均すれば10軒くらい。でも、普段も都内を15軒くらい回ったことありますよ。……
ブックオフをたちよみ!「1日に15店も回る!? 異常にブックオフが好きな男たちのオススメ店舗は?」
少しでも参考になれば、うれしいです。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
「ブックオフ巡り」は最高の趣味、その3つの理由

「ブックオフ巡り」は最高の趣味、その3つの理由
- 居心地のよい「自分の居場所」を持てる
- 自分にとって価値のある「お宝」を見つけられる
- ささやかだけど確かな「満足」を得られる
①居心地のよい「自分の居場所」を持てる

人は、自宅や職場以外の「自分の居場所」を持ったほうが、幸せになれるらしいです。
自宅や職場でツラくなったとき、逃げる場所があると救われますもんね。
参考:Forbes JAPAN Web-News『誰もが大事な「自分の居場所」 自宅以外にもある人ほど高い幸福感』
……自宅でも職場でもない、居心地のいい「第三の場所」、サードプレイスを持つことが、人生のあらゆる方面にいい効果をもたらす……居場所の有無は、人の幸せに影響を与える。
Forbes JAPAN Web-News「誰もが大事な「自分の居場所」 自宅以外にもある人ほど高い幸福感」
そんな「自分の居場所」として、ブックオフはいかがでしょうか?
ブックオフという場所は、
- 雰囲気がキラキラしていないから、自然体でいられる
- 子どもからお年寄りまで、みんなが平等
- 棚と棚の間の通路が広いから、人に気を遣わない
- 騒がしい人がいないから、ストレスが少ない
- 多種多様な人がいるから、寂しさを忘れられる
そんな場所です。
私の場合、ブックオフにいると、時が経つのを忘れてしまい、1~2時間は滞在しています。
滞在中は、本を探しつつも、他のお客さんを観察して、いろいろなことを考えます。
腰が90度に曲がったおじいちゃんが、歴史小説の文庫本の棚で、本を真剣に吟味しているのを観て、「高齢になっても、文庫本の小さい文字で小説を読むなんて、いい趣味だな。自分もいつまでも読書し続けよう」と誓ったり。
50代くらいの主婦らしき女性が、語学系の専門書の棚で、赤外線ビームでバーコードを次々と読み取る様子を観て、「セドリ(転売)って、パートよりも儲かるんだろうか?」と、生活費をたくましく稼ぐ姿に刺激をもらったり。
ブックオフに滞在して、多種多様な人の生き方を観ると、なぜか気持ちが安らぐのです。
「今の自分は悩んでいるし、寂しい。だから、ブックオフに通うしかない。でも、それでいいじゃん。生き方は人それぞれなんだし」と、自分を肯定できるのかもしれません。
思い返すと、私は子どもの頃から、頻繁にブックオフに通っていました。
親の事情や就職、結婚などで、これまで五回引っ越ししていますが、どこに移っても、近所にブックオフはありました。
小学校で友達がいなくて寂しいときも、中学・高校で悩みが多いときも、大学で人生に迷っているときも、社会人で仕事がつらいときも、休職中の今も、いつでもどんなときでも、ブックオフに通うことで救われています。
漫画で寂しさを埋めたり、自己啓発本で悩みを解決したり、私の人生のあらゆるページには、ブックオフが存在しています。
ブックオフは、どんな人でも受け入れて、救いの手を差し伸べてくれる、安全基地のような場所です。
参考:ブックオフをたちよみ!「ブックオフがあれば生きていけるような気がした」
ブックオフには気迫がない
……新刊書店に入ると、帯と表紙とポップが、……四方八方から「この本を買って!!!」と訴えかけてくる。新刊書店の棚は、人間たちの気迫や熱意がしのぎを削って、限りあるスペースを奪い合う戦場なのだ。……
それに比べて、ブックオフには「この本を売りたい!」という圧が全くない。ブックオフにはただ、買い取られてきた本が機械的に並んでいるだけだ。その棚の並びには誰の意志も介入していない。
ブックオフにいると何も押し付けられることがない。だから気分が落ち着く。……
瞑想としてのブックオフ
……毎日の生活に疲れたり迷ったりしたら、またブックオフに来よう。別に弱ってなくても、元気なときもブックオフに来よう。ブックオフはどんなときでも僕らを受け入れてくれる。
ブックオフをたちよみ!「phaのブックオフエッセイ 2021.03.22 ブックオフがあれば生きていけるような気がした」
参考:ブックオフをたちよみ!「ブックオフに孤独を救われた男がブックオフの本を出す話」
……ブックオフは大学が持つどこかバラバラな雰囲気にも似た、「楽しいんだけど寂しい」って感じがある場所かもしれないですね。……
……僕は孤独なときや暗い時期にブックオフに救われたんですよ。決してウキウキしながら行っていたわけじゃないけれど……心の拠りどころでした。僕みたいに「ブックオフしか行くところがない」という人は今も全国にいる……
――孤独なときや暗い時期というのは、どんな感じだったのでしょうか……?
仕事もないしお金もないから、行くところがブックオフしかない、という状態。コンビニでさえ入るのはなんだかハードルが高いという感じで。でもブックオフは安心して行けたし、長時間いられるから、それで救われてきたんですよね。……
――ブックオフが、ひとりでいてもいい居場所だったんですね。
そう。……僕のような救われない若者にとって、ブックオフは本当に大切な場所だったんですよ。100円棚や200円棚にも素晴らしい本やCDがあり、それに出会って心をゆだねる時間も大切なものでした。
ブックオフをたちよみ!「ブックオフに孤独を救われた男がブックオフの本を出す話」
②自分にとって価値のある「お宝」を見つけられる

ブックオフの店内に入ったら、文庫・新書の110円~220円棚か、単行本の110円~390円棚に直行します。
それ以外の棚には見向きもしません。
この110円~棚は、いわゆる売れ残りの本です。
しかし、その売れ残りの中でも、読む価値のある本はあります。
例えば、古くて安いけれども評判がいい本、いわゆる「古典的名著」と呼ばれる本です。
そういう「安いけれども、自分にとって価値のある本」を探すことは、「宝探し」としか言いようがありません。
110円~棚の前で仁王立ちし、棚の上から下までをスキャンするように、背表紙のタイトル名と著者名を確認していく。
ラッキーなときは、興味の湧く本や欲しかった本が、110円で見つかります。
ブックオフアプリの100円引きクーポンを使えば、支払いはたったの10円です。
10円で、もしかしたら人生を変えてくれるかもしれない本が手に入るなんて、コスパすごくないですか?
110円~棚に眠っているお宝を探すことは、ブックオフ巡りの醍醐味です。
参考:ブックオフをたちよみ!「ブックオフがあれば生きていけるような気がした」
「狩り」の楽しさ
ブックオフの店内に入ると、まず100円棚に向かう。
100円棚はブックオフの華だ。……
もちろん、ブックオフの中でも、100円棚よりも普通の棚のほうがいい本が並んでいる。ブックオフの値付けの仕組みは、まず普通の棚に本が並び、そこでしばらく売れなかったものが100円棚に落ちていく、というふうになっている。だから100円棚にあるのは、そんなに新しくも人気でもない本が多い。だけど、その中から使える本を探し出すという、宝探し感がいいのだ。
ブックオフをたちよみ!「phaのブックオフエッセイ 2021.03.22 ブックオフがあれば生きていけるような気がした」
参考:古典的名著について(『人をつくる読書術(著:佐藤優)』)
……限られた時間でいかに効率的に本を読むかということを考えると、やはり古典が一番だという結論になります。
古典といっても、何十年、何百年も前の作品だけとは限りません。私の考えでは、この移り変わりの激しい時代で10年間、読み継がれてきた作品は古典といって差し支えないといえます。具体的には、文庫になって10年間、書店の棚に残っている本です。
『人をつくる読書術(著:佐藤優)』P33
③ささやかだけど確かな「満足」を得られる

単行本の110円~390円棚に、欲しかった本が390円で売っていたとしても、買うことをためらいます。
「もしかしたら他の店舗に行けば、110円で売っているんじゃないか?」という思考が勝手に働いてしまうのです。
過去に何度も経験した、「A店で390円で買った後に、B店に行ったら110円で売っていた」……という大きな傷がうずくからでしょう。
ブックオフは「基本的に、商品不備のないお品物の返品対応は行っておりません。」なので、返品できません。
買って後悔したくないなら、近隣のブックオフを回って、最安値を追求するしかないのです。
他の店舗にも行くと決めたら、脳内では「110円で買えてガッツポーズしている自分」がイメージできています。
30分ほど自転車を漕ぎ、他の店舗に着くと、「110円で売ってますように」と祈って店内に入ります。
太ももがパンパンになりながら、110円~棚の前で再び仁王立ち。
棚の上から下までスキャンして、期待どおりに「110円」で売っているのを見つけたときは、「よっしゃー!」と脳汁ドバドバです。
その当日は、110円で買った本を何度も手に取って、ニンマリします。
確かに、冷めた頭で考えると「ブックオフ巡り」なんて、効率はわるいです。
110円なんて、スシロー1皿分で大した金額じゃないし、何軒も回るための時間ももったいないです。
それでも「ブックオフ巡り」は、やめられない。
こうやって最安値を追求して、ブックオフ巡りをすることは、「自己満足」だからです。
1日の終わりに、「今日はいい買い物ができたし、いい1日だったな」と、ささやかだけど確かな「満足」を得られるから、「ブックオフ巡り」をするのです。
まとめ:悩んだときや寂しいとき、「ブックオフ巡り」をしよう

「ブックオフ巡り」は最高の趣味です。
あなたも、人生に悩んだときや寂しいとき、「ブックオフ巡り」をしてみませんか?
この記事では、「ブックオフ巡り」は最高の趣味、その3つの理由をご紹介しました。
「ブックオフ巡り」は最高の趣味、その3つの理由
- 居心地のよい「自分の居場所」を持てる
- 自分にとって価値のある「お宝」を見つけられる
- ささやかだけど確かな「満足」を得られる
少しでも参考になれば、うれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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