『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』という本を知っていますか?
累計4万部突破、Amazonで2,000個以上の評価がついている、評判の本です。
書くことのハードルを下げてくれる、やさしい本です。
本書には、次のように書かれています。
……「自分語りになっちゃう……」なんて悩むことは杞憂です。むしろ、自分語りをするために書いていい。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P39~40
というわけで、本書にインスパイアされましたので、
この記事では、私の「書く習慣」20年間つづいたワケとコツを自分語りします。
少しでもお役に立てれば、うれしいです。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
私の書く習慣 2005~2025年(20年間)

私は2005年から現在まで、「ほぼ日手帳」という1日1ページの手帳で、毎日欠かさず日記を書いています。
毎日日記を書いてきたからこそ、今の私があります。
日記は、ほぼ私の分身なのです。
「書く習慣」20年間つづいたワケ

一日一日に意味を与えるため
日記を書くことで、「生活」の一日一日に意味を与えることができます。
会社への通勤や家事・育児など、「生活」とは基本的に毎日同じことの繰り返しです。
変化のない日々を過ごしていると、自分は何のために生きているのか、分からなくなりませんか?
確かに、人生に生きる意味なんてないのかもしれない。
しかし、それでも生きていくしかない。
だからこそ、毎日日記を書き、「今日も生きた」という足跡をしっかり残すことによって、一日一日に意味を与えることが大切なのです。
その日、自分の感じたこと、考えたこと、学んだことを書いて記録することによって、毎日変わりのないように思える日々が、実はそれぞれ全く異なる一日一日であることに気づくことができます。
無意味な日なんてない、すべての一日一日が、かけがえのないものであると感じることができる。
書くことは、生きることなのです。
基本的にわたしたちの人生に意味なんてありません。……でも、だからこそわたしたちは、生まれてきた意味をつくるために一生懸命に生きるんです。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P61~62
……言葉の力を使って、平凡な毎日をラベリングしましょう。そのためには、言われて嬉しかったこと、心が動いたこと、触れて素敵だったものを、忘れないようにメモしておかなくちゃいけない。
……言葉で定義することで、「なにもなかった日」が「なにかあった日」になる。
……人から見ればたいしたことのない日でも、少なくとも自分にとっては、読み返したときに「そういえば、こんなことがあったな」と思える1日になります。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P254~255
どの作家さんにも「あのときだからこそ書けた」という名作があり、「もう一度あのときの気持ちを思い出して再現する」ということはできません。文章も同じで、その瞬間のことは、その瞬間の自分しか書けない。だからこそ、写真を撮るように今の自分を残しておいてほしいのです。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P259
自分の本音を知るため
本音で生きていますか?
よりよく生きるためには、自分の本音を知ることが大切です。
会社や学校などで他人と関わると、他人の顔色が気になったり、他人の考えに流されたりして、自分の本音が分かりづらくなります。
そんなとき、日記を書くことで、自分の本音をはっきりと知ることができます。
日記は、自分との対話、自分への取材です。
自分の心の声を聴いて、正直にうそ偽りなく、素直に自分の本音を書いていく。
そうすれば、自分の本当にしたいこと・したくないことが分かる。
つまり、自分の価値観に気づくことができるのです。
頭で考えているだけでは、気づくことは難しいでしょう。
ペンやキーボードで「書く」という、身体的な行為が大切だからです。
書きはじめると、頭で考えているだけでは思いもしなかったような文章を、手が勝手に書き出すことがあります。
その文章を読んで、「ああ、自分はこういうことを考えていたのか」「そうか、自分はこうしたかったんだ」と、自分の本音に気づき、驚くことがあります。
書くことで、自分の本音を引っ張り出す。
自分の進むべき道は、自分にしか分かりません。
でもきっと、その道を進むための道標は、自分の本音ではないでしょうか?
よりよく生きるために、書くことで、自分の本音を知ることは大切なのです。
自分の文章のなかに、自分を見つけられる。そう、「書く」ことは自己理解でもあるのです。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P241
心を整理するため
心がモヤモヤすることって、ありますよね?
心は放っておくと、落ち込みや怒り、不安などで雑然としてきます。
そんなときは、書くことで、心を整理しましょう。
失敗して落ち込んでいたら反省を書いてもいいし、怒りを感じていたら愚痴を書いてもいいし、不安を感じていたら自分への励ましを書いてもいい。
書くことで、掃除機がモヤモヤを吸い込むように、心がスッキリしてくるはずです。
自分の手で書いた言葉が、自分を救ってくれるのです。
逆に、うれしさや愛おしさ、感謝などのハッピーな気持ちは、収納ケースにしまうように、心に大事に保管しましょう。
他人への愛や感謝を忘れないために、「〇〇、ありがとう」などと書くことで、心に留めておくのです。
健全な心を保つために、書くことで、心を整理することは大切です。
あなたの文章が「良き相談相手」になってくれる
……「書く」ことはあなたのモヤモヤに一緒に寄り添ってくれます。
とりあえず思いつくままに自分が考えていることをつらつらと文字にしていると、目が文字を捉えて、少しずつ思考が整理されていく。
そして、書いているうちに気がつけばどこかへ着地して、「ああ、こんなことで悩んでいたんだな」と、モヤモヤの正体を自分で突き止められます。
『書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力(著:いしかわゆき)』P234~235
「書く習慣」20年間つづいたコツ

お気に入りの道具を使う
お気に入りの道具を使うことは大切です。
手書きなら、手帳、ノート、ペン、下敷き、カバーなど。
デジタルなら、スマホ、アプリ、パソコン、モニター、マウス、キーボードなど。
私のお気に入りの道具は、次のとおりです。
- ほぼ日手帳カズン(A5)
- i-stock CLUBの手帳カバー(プエブロレザー)
- クルトガのシャープペンシル
- ペン先がトガり続けるので、書きやすい
- 共栄プラスチックのA5ソフト下敷
- ソフトタッチで弾力性があるので、ペン先が滑らず、丁寧に文字を書ける
自分が使いやすいと感じて、愛着の湧く、お気に入りの道具を使えば、「書く習慣」は続けられます。
書くことがないときは、自分に質問する
書く内容は自由です。
何を書いてもいい。
しかし毎日書いていると、書くことが何も思い浮かんでこない日もあるでしょう。
そんなときは、目を閉じ、深呼吸をして、次のような質問を自分に問いかけてみてください。
私は、
- 何を考えている?
- 何を感じている?
- 何を言葉にする?
- どう行動する?
- どう生きる?
- 何を大切にする?
- 何を叫ぶ?
- 何が怖い?
- 何が心配?
- 何が不安?
これは、自分の「内なる声」に耳を傾けて、「心の声」を聴くということです。
私の場合は、「オレは何を考えて、何を感じて、何を言葉にして、どう行動するのか、どう生きるのか。自分の内なる声に耳を傾ける」と念仏のように何度も唱えていると、手に持っているペンが自然と動き始めます。
何度も自分に問いかけていると、いずれかの質問に、自分の内なる声が答えてくれます。
その答えは、自分の手が勝手に書いてくれるはずです。
マインドフルな状態で書く、「瞑想」に近いのかもしれません。
どう書いてもいい
書くフォーマット(形式)は自由です。
どう書いてもいい。
手書きがしっくりくる人は、手帳やノートに書いたらいいし、スマホがいい人は、アプリのメモ帳やSNSに書いたらいいし、パソコンがいい人は、ワードやブログに書いたらいい。
外部に公表するかしないかも自由。
人それぞれ自分に合う方法があるので、自由に書いたらいいのです。
シンプルでないと、続けられません。
フォーマット(形式)が決まっていると、続けられない気がします。
私の場合、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術(著:ライダー・キャロル)』や『書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される(著:古川武士)』のフォーマット(形式)は受け入れられませんでした。
自分に合う方法で、自由に書けばいいのです。
いつ、どこで書いてもいい
書くタイミングは自由です。
いつ、どこで書いてもいい。
例えば、次のようなタイミングがあります。
- 朝起きてすぐ
- 通勤電車の中
- トイレの中
- 寝る直前
私の場合、以前は『ずっとやりたかったことを、やりなさい。(著:ジュリア・キャメロン)』の「モーニングノート」を参考にして、朝起きてすぐに書いていた時期もありましたが、特に効果を感じられませんでした。
書くタイミングも、人それぞれ合う合わないがあるはずです。
今は寝る直前に、寝室を間接照明で薄暗くして、静寂の中で、一人集中して書いています。
自分が書きたいタイミングで、自由に書けばいいのです。
まとめ:「書く習慣」で人生に意味を。

この記事では、私の「書く習慣」20年間つづいたワケとコツをご紹介しました。
少しでもお役に立てれば、うれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※本書を読まれていない方は、ぜひ読んでみてくださいね。
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